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zoom RSS 「てのひら咲いた」 別司芳子著

<<   作成日時 : 2013/11/04 18:08   >>

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合評会や勉強会で、たびたびご一緒させて頂いている、別司芳子さんの新刊です。
いつも珠玉の作品をお書きになる別司さんですが、今回は特に重量感のある一冊です。
児童会会長の菜月ちゃん、その母玲子先生、学級崩壊を引き起こす少年、隼人。
この三人を主軸として、別司さんは彼らの心の隅々まで、丁寧に描きだします。
暴力、いじめ、嫉妬、怒り……。
そんなネガティブなものにも真正面から向きあい、しかしその視線はあくまで愛に満ちているのでした。

「てのひら咲いた」この題名が意味するところを知る場面では、不覚にも涙がこぼれおちました。ネタばれになるので書きませんが、教師と言う職業はやはり聖職なのだ、いや、そうあってほしいと改めて感じさせられた次第です。

人は弱く、寂しがりやで、常に誰かのぬくもりを求めている。
側にいてほしいよね、寄り添っていてほしいよね。
読みながら菜月ちゃんのことも、隼人君のことも、抱きしめたくなりました。
玲子先生もひとりの弱い人間で、だからこそ苦しみ悩み、限界を超えてしまうときもある。

けれども愚直なまでに、一生懸命生きる彼女の姿から、
読者は多くのものを感じるはずです。
あとがきで別司さんは、こんな風に書かれておられます。
「私はこの世の中に、子どもを愛していない親や教師など、一人もいないと信じています」
それは長年学校で勤務され、母でもある別司さんが、感じ取られた真実なのでしょう。

誠実にまっすぐに、人を信じよう。
そんな気持ちになりました。
別司さん、ご上梓おめでとうございます。
息子さんのお描きになった表紙絵も、とっても素敵でした。

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コメント(2件)

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夏菜さん、早々にお読みいただいて本当にありがとうございました。身に余るお誉めの言葉、心に染みる感想をいただき胸がいっぱいです。正直、本が出来て嬉しいというよりも不安な気持ちの方が大きかったのですが、とても元気をいただきました。心より感謝します!!
べっちゃん
2013/11/04 21:01
あ、別司さん〜(^^)
こちらこそ心にしみる素晴らしい御作品を、ありがとうございました。
別司さんの新たな引き出しをあけさせて頂いた気がして、感じ入った次第です。
商業出版するって責任も伴いますし、不安っていうのもちょっとわかりますよ〜。けれども、この作品は責任を果たしたうえでお釣りもいっぱいくる御作品だと思います!
本当におめでとうございました
夏菜
2013/11/05 09:07

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