夏菜の野菜畑

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zoom RSS 光のうつしえ

<<   作成日時 : 2013/11/18 17:31   >>

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尊敬してやまない、朽木祥先生の新刊です。
講談社児童文学新人賞の授賞式でも、大変お世話になりました。
憧れの朽木先生は想像した通り、包み込むような優しい笑顔が印象的で。
読み終えたとき、あの穏やかな笑顔が目の前に浮かび、目頭が熱くなりました。

被爆二世……と紹介文には書かれています。
その責務のようなものを背負われて、この物語を書かれたのでしょうか。
伝えなければならない、そのお気持が、ひしひしと感じられる物語。
けれども、決して声高ではないのでした。

お人柄そのままの、穏やかな筆致。
「無辜の民」たちの、美しい日常。
だからこそ、それが一瞬に破壊され、体ごと溶かされた現実が胸に痛い。

母として、息子として、恋人として、人は与えられた日常を精一杯生きている。
小さな一人ひとりの「無辜の民」が織りなす、ささやかな日常……。
美しく、愛おしく、尊い時間は、永遠に奪い去られました。
穴のあいた心を抱え、「赤や緑の寒天みたいな」灯篭を流す人々。

私たち日本人の罪と傷は、実に深い。
その事実を改めて、実感することができました。
あの戦争から早70年。

昔のことだから、生きてもいなかったから。
その世代の日本人が、もうすぐ人口のほとんどを占めることでしょう。
けれども、知らなくてはいけない。知ってください。
どうぞこの本を開いてみてください。
そう言いたくなる、一冊でした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「光のうつしえ」のご本是非読まして下さい。
夏菜さんの心をうばわれたこと、私にもわけてくださいな。
別司さんの「てのひら咲いた」を紀伊国屋で買い求めて読みました。
なんとも云えない、ほのかな優しい流れに浸りました。
簡単な感想文をお葉書に書いて送りました。(おこがましく)
文筆ってつくづく人柄が表れると実感してます。うまく繕っても駄目ってことも。
26日の合評会、よろしくね。
アネモネ
2013/11/24 20:28
アネモネさん
別司さんのご本、よかったですよね〜。
お葉書、きっと大喜びされていると思います!
文章は人柄が表れるから怖いけれど、まあいろんな作品があってしかるべきなので、やさしくも清らかでもありませんが私も書いているわけなのです(^^ゞ

朽木先生の御本は、今のん子さんがお持ちです。次はアネモネさんにまわるように、連絡しておきますね(^^)


夏菜
2013/11/25 17:56

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