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zoom RSS アサギをよぶ声 新たな旅立ち

<<   作成日時 : 2015/10/27 18:07   >>

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高い評価を得た、前作「アサギをよぶ声」の続編です。
これは第二巻ですが、完結編の第三巻の発刊も、間もなくのようです。

この物語の魅力は、いろいろありますが、私が凄いなと思うのはファンタジー世界を構築しているリアリズムです。古代を舞台にしたファンタジーですが、誰も見たことのないその世界を、そしてそこに生きる古代の少女を、森川さんは今そこにあるがごとくに描ききってくれました。「どうやって書いてるんですか?」と思わず聞いてしまったくらい、その世界は広々と、ありありと、読者の前に広がっています。ファンタジーというのは、実はリアリズムなのだ、ということを肌で感じることができる作品です。

一巻目で、弓の競い合いで一番になりながら戦士になれず、女屋に行かされることになったアサギ。
二巻目でアサギは、ひとまずその不条理を受け入れます。
「なにもないところからはじめることのできる、自分の力を信じるんだった」
しかし単調な機織りは、やはりアサギの心身には馴染みません。
そのうち村では、「神とり」という現象が起こり始めます。人が次々消えるのです。
大好きなサコ姉もいなくなり、それを探しに旅に出たアサギに、またも襲いかかる苦難。
どこからか聞こえる「声」 アサギに寄り添う「猿」……。

数々の謎をはらみつつ、二巻目は終わっています。これからアサギは、どうなるのか、どう生きるのか。
今どれだけ、その完結編を読める日を待ちわびていることでしょう!

こういうファンタジーが書ける森川さんの技量が、私はうらやましくってしかたありません。
でも、その「うらやましい」は決して、マイナスな気持ちじゃないんですね。
この気持ちをどう表現したらいいんだろう……、
と考えていたら、大好きな柳家喬太郎師匠がテレビで言ってらした言葉を思い出しました。
同業の素敵な落語家さんたちのことを、喬太郎師匠はこんな風に仰っていたのです。

「ああいう華は私にはないから、ああ、うらやましいなあと思う。けど、ここが不思議なんですが、ちっとも悔しくはないんですね。逆に嬉しくなっちゃう。同業として、こういう人たちと一緒にいれることがとっても嬉しい。こっちの心の中を華やかにしてくれる、そういう人たちなんですよ」

まさにこれ。この気持ち(*^_^*)
森川成美さんという作家は私にとって、まちがいなく、そういう人の一人です。


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