夏菜の野菜畑

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ハルとカナ」 ひこ・田中 

<<   作成日時 : 2016/10/31 01:02   >>

トラックバック 0 / コメント 0

「児童書とは、児童だけのものではない。児童からのものである」
というのはよく言われることですが、そういう本はなかなかありません。
子どものツボとおとなのツボ、両方にはまる作品を書くのって、そりゃあたいへんです。
ウソだと思ったら、書いてごらんなさい。ほんとに難しいから。
たぶん、凡人がねらって書けるものではないような気がするんですよね。

しかし、ひこ・田中さんは、さすが軽々とそのラインを超えてこられました。
「ハルとカナ」 二年生の男子と女子が織りなす日常と、小さな恋物語です。
どこにも力が入っていないような、ゆるーい文章で、子どもたちの思いが語られていくのですが、
これが実に実に、よい味わいなんです。
ゆるーいのに、あちこちキラキラしていて、するする入ってくるのに、どこか哲学的で。

わたしはひこ・田中さんに聞いてみたい。この一見自然体そのもののような作品世界。
これは、「素」なんですか? それとも「素」に見せて作りこんでいるんですか、と。
どちらにしても、この本は心地よいんです。
もうずーっと、ハルとカナ、ふたりの言葉を聞いていたいような気になってくる。
春の夕暮れ、青葉がつき始めた桜を見上げながら、ぬるめの露天風呂につかっているみたい。
こんなの、8歳でも38歳でも88歳でも、ずーっとつかっていたいに決まってるじゃないですか!

そこに、ヨシタケシンスケさんの、あの脱力系の絵が添えられてるわけですから、
もう反則ですか? というくらい心地よいです。
くすっと笑ったり、するめのようにかみしめてみたり。
絵も文も、すみずみまで味わいつくしたい作品です。

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「ハルとカナ」 ひこ・田中  夏菜の野菜畑/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる