夏菜の野菜畑

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zoom RSS 花あかりともして 服部千春

<<   作成日時 : 2017/07/21 17:25   >>

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児童文庫で大人気の作家が、70年前を書きました。

出征した父が残した、「花あかりを目印に帰ってくる」という言葉。
少女は、父のために花を植えます。
しかし当時、「不急作物」の栽培は、禁じられていたのでした。
「花禁止令」
腹の足しにもならない花など、植えてはいけなかったのです。

子どもにとって身近な「花」というものを切り口に、当時の世相を描いています。
戦争児童文学というと、敷居の高い本になりがちで、特に現代っ子には手に取られにくいジャンルです。
けれど、この本はひょっとして、その敷居を打ち破ってくれるのではと思いながら読みました。

現実と昔を行き来しつつの進行、少女の感性にぴったりのお話の作り。
「戦争もの」と身構えなくても、読み物としてさくっと読んで欲しいし、読める本です。
児童文庫で小学生女子を魅了した文章が、ここでも力を発揮しています。
どんどん読み進めることの出来る筆致でありながら、戦時下の哀しみ、人間の愚かさ強さ。
そういったものが、現代っ子にも読み取れることでしょう。

読みながら、今も戦前なのだと思いました。
大学の文系学部を縮小しようとする動きなど、この「花禁止令」に通じるものがあります。
文学や哲学など、腹の足しにもならない。
そういう動きが加速しないためにも、この本が多くのこどもの手にとられますように。

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