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夏菜の野菜畑

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夏菜の野菜畑
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児童書を書いている、安田夏菜のブログです。
お仕事のこと、読んだ本のこと、趣味の落語のことなど、思いつくまま綴ります。
(左の画像は、拙作「ケロニャンヌ」より。しんやゆうこさん絵)
お仕事のご依頼などは、左下のメッセージボタンからお気軽にご連絡くださいませ。
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錦秋文楽公演

2016/11/23 14:24
国立文楽劇場に、生まれて二回目の文楽を見に行ってきました。
今回のは「入門」じゃなくて、たっぷり三本立てです。

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中西らつ子さんお手製の「観劇のしおり」で、期待感がさらにアップ。
まずは、手前の坊太郎ちゃんと右で拝んでいる乳母さんとの、親子愛を描いた「花上野誉石碑」
そして恋人への愛ゆえ、夫殺しの罪を負ってしまうお駒さんの話「恋娘昔八丈」(髪結いの才三、男前!)
最後は、想う人への恋心が高じ、ついに大蛇となってしまう清姫を描いた「日高川入相花王」

まだ二回目で初心者の私なんですが、気が付いたことがあります。
文楽はね、文楽なんです。「劇」の延長でも、「歌舞伎」の変形でもない。
唯一無二のものなんですね。

というのも、あのお人形の動き。
人間が実際にやったらおかしい、というか、そういう動きはしないですよね?
という格好をする。
リアルを追求しているのではなく、ディフォルメしているんです。
そのディフォルメゆえに、よりいっそう感情を……嫉妬も情念も切望も……増幅して伝えることができるのではないかと。

考えたら、人間のリアルな動きを忠実に真似るのなら、人間にやらせておけばよいわけです。
お人形に、人間にはできないプラスアルファの表現をさせてこその、文楽なんですね。
それでいて、人間に見えなくても困る。
たぶん、首の傾げ方、手のちょっとした動き。
ひとつ間違えても、バランスが崩れるんじゃないでしょうか?

針の穴に糸を通すような、芸だと感じました。
これをやりきれる技芸員さんって、ほんとすごい。

あと、今回私のツボに入ったのは、「つめ人形」たちの愛らしさ。
(私のツボは、ちょっと人とずれてることが多いんですが(^-^;)
つめ人形というのは、「その他大勢」人形といいますか、町人A、B、Cみたいな役どころなんですね。
主役級の人形は三人がかりで動かしますが、つめ人形は一人だけで動かします。
お顔も素朴な脱力系といいますか、なーんかほんとにアホ可愛いくって、
親しみを持てるお顔をしているんです。

とにかく文楽って、予想以上に深くて見どころがいっぱいです。
また行きたいです(*^^*)


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YA! アンソロジー 14歳 (YA! ENTERTAINMENT)

2016/11/16 18:11
アンソロジー出ましたよ〜。牧村久美さんが、またもや素晴らしい表紙絵で彩を添えてくださいました。
せつなくもどかしい、14歳の心模様が詰まっています。
もうすぐ14歳の人も、今14歳の人も、かつての14歳の人も、どうぞお手に取ってみてください。

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「ハルとカナ」 ひこ・田中 

2016/10/31 01:02
「児童書とは、児童だけのものではない。児童からのものである」
というのはよく言われることですが、そういう本はなかなかありません。
子どものツボとおとなのツボ、両方にはまる作品を書くのって、そりゃあたいへんです。
ウソだと思ったら、書いてごらんなさい。ほんとに難しいから。
たぶん、凡人がねらって書けるものではないような気がするんですよね。

しかし、ひこ・田中さんは、さすが軽々とそのラインを超えてこられました。
「ハルとカナ」 二年生の男子と女子が織りなす日常と、小さな恋物語です。
どこにも力が入っていないような、ゆるーい文章で、子どもたちの思いが語られていくのですが、
これが実に実に、よい味わいなんです。
ゆるーいのに、あちこちキラキラしていて、するする入ってくるのに、どこか哲学的で。

わたしはひこ・田中さんに聞いてみたい。この一見自然体そのもののような作品世界。
これは、「素」なんですか? それとも「素」に見せて作りこんでいるんですか、と。
どちらにしても、この本は心地よいんです。
もうずーっと、ハルとカナ、ふたりの言葉を聞いていたいような気になってくる。
春の夕暮れ、青葉がつき始めた桜を見上げながら、ぬるめの露天風呂につかっているみたい。
こんなの、8歳でも38歳でも88歳でも、ずーっとつかっていたいに決まってるじゃないですか!

そこに、ヨシタケシンスケさんの、あの脱力系の絵が添えられてるわけですから、
もう反則ですか? というくらい心地よいです。
くすっと笑ったり、するめのようにかみしめてみたり。
絵も文も、すみずみまで味わいつくしたい作品です。

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「セカイの空がみえるまち」 工藤純子

2016/10/29 12:01
熱いものを、胸にボーンと投げこまれた気がしました。
工藤純子さん「セカイの空がみえるまち」 まっすぐな思いがあふれた作品です。

新大久保。コリアンをはじめとし、いろんな国の人たちが集まる街。
ここを舞台に、物語は展開していきます。
少年は、自分の母の名前も国籍も知らず、少女の父は行方不明のまま。
世の中の理不尽に傷つき、とまどい、けれども精いっぱいあがく二人。

「憎む権利」を主張したいほどの、理不尽をぶつけられることもある。
けれども、憎しみは憎しみしか生まない。
ヘイトスピーチが渦巻く街で、超前向きに生きるキムさん。
人とぶつかることを恐れず、まっこうから立ち向かうカケル。
そのカケルのために、空に向かって高らかに、トランペットを吹き鳴らす空良。

若い魂のパワーが、ほんとうにまっすぐに心に飛び込んできます。
ああ、それにしてもカケルくんって、今の草食系男子と比べ、なんてかっこいいの!
なにごとも、見て見ぬふりをして、うまく世の中を渡っていく器用さなんていらない。
暗くよどんだ池に飛び込んで、バシャバシャと波立てていくことこそ、
これから必要とされることじゃないでしょうか。

この熱っぽさ、ぜひ若い人たちに伝わってほしいです!

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「おたんじょうび もらったの」 服部千春

2016/10/29 11:58
服部千春さんの、新刊です。
「おたんじょうび もらったの」
なんて、なんて、愛くるしい表紙なの!

と、ワクワクと本を開きますと、そこにもさらに愛らしく、素敵な物語が!

昔、某公募の表彰式に行ったとき、選考委員の先生がこう仰っていました。
「童話といえば、ちょっと可愛く、ちょっといい話であるという先入観からまず、脱却してください」
「なるほど……」とわたしは思いました。
「可愛さや、いい話的要素より、もっと別のものを追求すべきということか」
いいえ、その解釈はわたしの勘違いというものでした。
この本を読んで、そのことに気がつきました。

「ちょっと可愛く、ちょっといい話」だから、ダメなんです。
「めちゃくちゃ可愛く、すごーくいい話」を追求していくべきなんです。
この本には、それが体現されています。

服部さんのその文章に、たるいしまこさんの絵がまたベストマッチ!
この猫ちゃんの愛らしい表情の数々に、頬がゆるまない人はいないはず。
とにかく「めちゃくちゃ可愛く、すごーくいい話」 どうぞご堪能ください。

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児童文学者協会関西センター「絵本講座」

2016/10/24 18:22
なな、なんと! 鈴木出版の現役編集長さまが、絵本の作り方を教えてくださいますよ〜!
11月27日(日) 児童文学者協会関西センターは「絵本講座」を開催いたします。
絵本作家志望の方は、この機会をどうかお見逃しなく。定員30名。→40名に変更しました!
お申込み先着順です。
(後日、「絵本テキスト創作講評講座」も予定しています)

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絵本講座があまりに好評のため、定員を10名増やすことになりました。
少々お座席が狭くなってしまいますが、よろしくお願いいたします。
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講演会

2016/10/24 11:04
土曜日は、豊中市立中豊島小学校にて、読み聞かせシンポジウムでした。
みなさまに助けて頂きまして、何とか無事、講演を終えることができました。

毎日新聞社のみなさま(特に担当して下さった倉田記者)、豊中市教職員組合のみなさま、そして来てくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました!
毎日放送の関岡アナウンサー、上田アナウンサーの「くじらじゃくし」の朗読は、録音して永久保存版にしたいくらいでした。
またシンポジストの方々の、読み聞かせへの真摯な取り組みは、とても勉強になりました。


会場の皆さま、安田のアホな音頭にお付き合いいただき、「平林」を歌い踊っていただき、感謝申し上げます。
お子さんが、大きな声で楽しそうに参加してくださったのは、特に嬉しかったです。
また、拙著をお買い求めいただき、ありがとうございました。
あんなに買っていただけるとは思いませんでした。

今回の連載、講演を通じ、たくさんの素敵な方々とお知り合いになれ、いろいろとご尽力いただき、
それがなにより嬉しく、幸せです。
こんなわたしですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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シンポジストの方々、毎日新聞学芸部・清水副部長、毎日放送・関岡アナウンサーと。

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