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夏菜の野菜畑

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夏菜の野菜畑
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児童書を書いている、安田夏菜のブログです。
お仕事のこと、読んだ本のこと、趣味の落語のことなど、思いつくまま綴ります。
(左の画像は、拙作「ケロニャンヌ」より。しんやゆうこさん絵)
お仕事のご依頼などは、左下のメッセージボタンからお気軽にご連絡くださいませ。
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龍神王子12 

2018/05/10 16:29
 宮下恵茉さんの「龍神王子!」12巻目を読みました。
 今回は、バレンタインがテーマ。主人公・珠梨の通う、九頭竜学園のバレンタインは、とってもど派手なんです。
 バレンタイン委員あり、告白スポットあり、巨大ステージでの告白大会まであって司会が実況中継しているという❤ もう、草食系の人は草でも食べてるしかありません(笑) そこの前で告白すると、二人は永遠に結ばれるという『恋人たちの鏡』っていう、学校伝説まであるんです。もう小中学生女子が、キャーッとなる要素満載。

そして龍王誕生のために、王子たちと珠梨が探す「生まれ変わりの泉」。これが、いよいよ見つかりそうなんですよね。

 しかし、今号ではまだそこまでは辿り着きません。かわりになにやら心にひっかかる、意味深な台詞が、あちこちに散りばめられています。
「だれかを選ぶということは、、ほかのだれかを選ばないということ」
 うーん、そうなんですよね。だから恋って切ないのよ。オトナな言葉だわ……。
 そして、再登場した水鬼くんの、この台詞。
「たとえねえちゃんにとってつらい結果が出たとしても、それは受け入れなあかん」

 な、なんなの? 珠梨は幸せになれないの? コウさんへの思いは報われないの?
 人間と龍神は、結ばれないっていうし……。
 とにかく次回への引きが、半端ありません。早く13巻がでないかなあ。

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なみきビブリオバトル・ストーリー2

2018/02/22 10:40
「これって、児童書界のチームパシュートかも!」
思わず、そんな感想が漏れました。

前作「なみきビブリオバトルストーリー」の続編。
今回は小学4年生のみんなが、ビブリオバトルを繰り広げます。
森川成美。おおぎやなぎちか、赤羽じゅんこ 松本聡美。
4名の作家がそれぞれ別の子どもを担当して、ひとつの物語にまとめているというスタイル。
つまり、4人の共作ですね。

この「共作」という形は、なかなか珍しいスタイルです。
おなじテーマで書かれた短編を、何作か収録したアンソロジーはよくありますが、
ひとつの物語を作家が分担して書くというのは、あまりお目にかかりません。
だって、難しいですもん。

作家というのは自分の個性を打ち出したがる種族だと思いますが、
共作となるとそうはいきません。
誰かが突出するのではなく、みなが足並み揃えてひとつの作品を練り上げる。
それはまさに、「チームパシュート」
相当の打ち合わせ、すり合わせを重ねなければ、なかなか成立し得ないと思います。

前作も見事にそれを実現されていましたが、今回はよりいっそう「ワンライン」の美しさが
増していると感じました。
これほんとうに、4人で書いているんですかと思うくらい、なめらかにつながっています。
ビブリオバトルに出場するのは、この子たちとこの本です。

海野珊瑚 「21世紀こども百科 しごと館」
十文字吉樹 「なん者ひなた丸 ねことんの術の巻」
小川セイラ 「竜が呼んだ娘」
大石碧人 「せいめいのれきし」

さて、どの本がチャンプ本になるのでしょうか。
そして、本との出会いによって、みなはどのように自分を見つめ直すでしょうか。
それは、読んでのお楽しみ(^.^)

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100年後も読まれる名作〜赤毛のアン〜 

2018/02/12 14:38
永遠の名作、「赤毛のアン」
少女だった頃、どれだけこの本を読み返したでしょうか。
このほど、宮下恵茉さんが、この抄訳を手がけられました。

手にとってパラパラしたとき、少し心配になったんです。
字の大きさと、このページ数から見て、字数に制限があったことは窺い知れます。
この中に、あの物語が果たして入りきるのだろうかと。

けれども、完全に杞憂でした。
短いページ数の中に、よくぞここまで再現してくださいました。
Eの字がついたANN。
リンド婦人への反抗と、そのあとの謝罪。
黒髪の親友、ダイアナ。
ミニー・メイの治療での大活躍。
石版で殴られた、ギルバート。
徐々に、アンのペースにのせられていくマリラ。
そうして、涙なしでは読めない、マシュウとのお別れ……。

あのエピソードもこのエピソードも、きちんと詰まっており、
かといって、ぎゅうぎゅう詰め感はない。
低学年の女の子でも読めるくらいの、やさしくわかりやすい文章。
抄訳って、職人技なのね……としみじみ思いました。

「原作を読んでこそだ!」と仰る向きもあると思いますし、
その意見も、わからないではない。
けれど、読書力が低下している今だからこそ、抄訳本ってたいせつです。
これをきっかけに、アンと出会える子どもたちは必ずいる。

素敵なお仕事だなあ、私もやってみたいなあと
しみじみ思った本でした。

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吉田玉助さま襲名披露

2018/02/02 11:20
あれやこれやで、毎日バタバタしておりますが、そんな中とても楽しみにしていることがあります。

4月に行われる、吉田玉助さま襲名披露公演です。
文楽人形遣い、吉田幸助さんとの出会いは、一昨年。
奥様でいらっしゃる、イラストレーター中西らつ子さんが、拙著の挿絵を描いてくださったご縁でした。

文楽については、まったくど素人の私なのですが、ダイナミックかつ繊細な、幸助様の使いっぷりに大変魅了されてしまったのでした。
その幸助さまが、このたび「玉助」という大きなお名前を襲名され、披露公演をなさいます。
もう、どれだけワクワクしていることか!

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4月は大阪公演ですが、5月は東京でも公演されますよー。

ちなみに、奥様の中西らつ子さんと、作った本はこちらです⇒

「くじらじゃくし」 講談社   http://amzn.asia/5gH9rfD


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龍神王子11

2018/01/16 10:47
宮下恵茉さんの、「龍神王子」 とうとう、11巻目に突入です。
帯には、「わたし、もうやめる!!」の文字が。そう、いつも元気で前向きで頑張り屋さんの主人公、
珠梨ちゃんが、今回キレちゃうんです。

このシリーズ、いろいろ楽しみ方があるんです。
四人の王子への「王子萌」。
邪のものたちとの、「バトル萌」。
あー、わかる〜とリアルな「生活感萌」(←これ、わたしだけ?)
いろいろある中、実は最も大きいのは、主人公の玉呼びの巫女、「珠梨ちゃん萌え」じゃないかと思うんですよね。

なにしろ、通学に2時間以上もかかる私立中学に通いながら、家事一切をこなし、勉強も頑張り、玉呼びの巫女としても活躍する。しかしもともとは、目立つことが嫌いな、普通の女の子。小学校時代のいじめは、いまだトラウマ。そんなちょっと「苦労人」的な側面もたまらない。
青い鳥文庫の、女子読者たちが、珠梨ちゃんに憧れるのわかります。
思春期って、「素敵な同性」に、ものすごく惹かれるんですよね。

そんな憧れの珠梨ちゃんが、今回キレちゃう展開は、読者的には見逃せないでしょう。
今回出てくる邪のものの手口は、割と地味なんですが、こりゃメンタルに来るよねーという手口。
「龍王の代替わり」にまつわるあれこれも、これからどうなるんでしょう。
一読者的に、展開が楽しみです。

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ひかり舞う 中川なをみ

2018/01/12 22:42
中川なをみさんの、「ひかり舞う」を読みました。
戦国時代を舞台にして、架空の男性縫物師・平史郎の人生を描き切った歴史ドラマです。

明智光秀の家臣である、父のもとに生まれた平史郎。しかし、一家は父の戦死と共に、悲惨な境遇に転落します。
その日暮らしの逃亡生活の中、可愛がっていた妹は病死。母は戦場の首洗い。
生よりも、死と近しくなってしまった母は、七歳の平史郎を手放し、独り立ちさせる道を選ばせます。

武術よりも、美しい布が好きな平史郎がたどり着いた職業。それが、「縫物師」だったのでした―ー。

390ページほどもある物語ですが、まったく長さを感じさせません。
それは文章の読みやすさというより、迫真の人物描写のせいだと思います。
物語のはじめ、平史郎の母にはただ圧倒されました。「人間を書きなさい」というのは、よく言われることですが、
なるほど、こういうことかと思いました。

どんな母親なのか。それはここには記しませんが、とにかく壮絶です。
そうしてその後、平史郎が出会っていく人たち。
雑賀の鉄砲衆タツ、絵描きの周二、朝鮮からつれてこられた少女おたあ……。
どの人たちも類型ではなく、さらに言うなら人と人との距離感も、この物語ならではのものがあります。

「慈しめよ」というのは、平史郎の父が遺した言葉ですが、それは決して誰かに常に寄り添って、一体化することではない。むしろ、勝手にそれぞれが歩くうちに、一時期交差するような距離感。
日本の児童文学はたいてい湿度が高いですが、このカラッとした人と人との交わりが、中川文学だと感じました。
カラッとしながら、平史郎の人生の道しるべとなり、それぞれがリンクして、ラストへとつながっていきます。

児童文学ではありますが、大人にもお勧めしたい歴史小説です。
宗教観などは、大人にこそ響くものがあるかもしれません。
また、「男性縫物師」という平四郎のキャラクターは、現代の子どもたちにとっても、たいへん魅力的なのではないでしょうか。
フルボディ―のワインみたいに重厚で、香り高い物語でした。

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「なんでやねーん!」 好評発売中です

2018/01/10 22:28
12月に発売になりました、新刊。
イラストがネットニュースで配信になっているようですので、こちらでもご紹介です。
漫画家・魚戸おさむさんの、素敵なイラストをご覧ください!

こちらは登場人物のひとり。
ピンで「宇宙人漫談」をやっているという設定の、女芸人さんです。
文章に起こした時、もちろん頭の中で「こんな感じ」というイメージは持っていました。
しかし、魚戸さんのイラストは、私の想像力の範疇をはるかに凌駕していました。

まさか、二階建てだなんて(笑)
しかも、普段の髪型をベースにしてるだなんて(笑笑)

他にも楽しいイラストと、ネタが満載です。
本屋さんで見かけましたら、お手にとってみてくださいね。
小学校低学年からひとりで読めます(^▽^)/

「おしごとのおはなし お笑い芸人 なんでやねーん!」
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