夏菜の野菜畑

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zoom RSS 今日は図書室

<<   作成日時 : 2010/10/04 14:32   >>

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朝に小学校に行くと、5年生の男の子に抱きつかれた。
私は別に、驚かない。
図書室の主的存在、Rくんだ。
Rくんには、ちょっと障害があるらしく、自分の教室は居心地が悪いらしい。
だから、こうして図書ボランティアがやってくるのを待ち、図書室のカギを開けてもらえるのを心待ちにしているのだ。
「よく来てくれましたね」と、本当に喜んでぎゅうぎゅう抱きしめてくれる。
こんなに歓迎してくれるのは、パセリとRくんだけだ。

Rくんは「お手伝いしましょう」 と私の荷物をすべて持ち、一流ホテルのポーターさんみたいに、どうぞどうぞと先導してくれた。途中、職員室により、素早くカギまで取ってくれる。教頭先生が気付いた。
「ちょっと! Rくん、まだ授業時間でしょ。クラスにもどりなさい」
しかしRくんは、職員室の戸をピッシャーン!と閉めて駈け出した。私と教頭先生は後を追ったが、すでにRくんはカギを開けて図書室に入ってしまっていた。

「Rくん、担任の先生はいいって言ったの?」
「言った」
「もしウソだったら、教頭先生怒るよ」
「……」
「とにかく、いちど教室に戻って、それから図書室に来よう」
すると、奥からRくんの声がした。
「ぼくは、いやなことは、聞こえません」
うーむ、障害があるとは思えない切り返しである。
教頭先生は、二の句がつけず、立ち去ったのだった。
それから3時間あまり、Rくんはずっと本に埋もれて幸せそうだった。

ただのボランティアの私には、これでいいのかわからない。
けれども、教室以外にRくんの居場所があることは、とてもよかったなあと思った。

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コメント(2件)

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こんにちは夏菜さん
いつも楽しく拝見してます。
R君のお話 たいへんほほえましいく思いました。
私は子育てを終えているので、多分R君が幸せであることを楽しく思えるのでしょうね。実際に教育子育て真っ最中の親御さんでしたら、こまったわぁ・・・と思うかもしれません。
どこでも温度差があり、それをうまく受け止められるか受け流すかなのでしょうかぁ・・・
なかなか出来そうもありません・・・けど。
salty
2010/10/05 09:55
saityさん、いらっしゃいませ!
そうですよね。目の前にいる子供の「あるがまま」を受け入れてやることができたらいいのでしょうが、子育て中って「こうあってほしい」という気持ちが強いですもんね。
かくいう私も、いまだに息子に「こうあってほしい」と思うこともあります。まあ、無駄なことはわかってるんですけどね(^_^;)
ほんっと、なかなか難しいです。
夏菜
2010/10/06 07:49

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